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 れいか編 小説:試験運用です

作品名 れいか編 小説:試験運用です
出演女優 不明(ふめい)
別名
メーカー なし
シリーズ
タグ
品番 123456789
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作品紹介

れいかの物語(第一章〜第十三章・完全版)

## 第一章 友人との会話

昼休みの学食は、ざわめきと食器の触れ合う音で満ちていた。金属のスプーンが皿をこする音、椅子を引く軋み、あちこちで笑い声が弾ける。窓際のテーブルには陽射しが差し込み、カーテンの隙間から春の光が斜めに机を照らしていた。

「ねぇ、聞いてよ。先週、歯医者に行ったんだけどさ……」
向かいに座る美咲が、唐突に話を切り出した。彼女はサラダのトマトをフォークで突きながら眉を寄せ、声のトーンを少し落としてみんなに注目させる。

「奥歯の虫歯を削られたんだけど……もう、痛くて痛くて!」

横にいた彩香が驚いたように眉を上げる。「えぇ、麻酔してたんじゃないの?」

「麻酔はしたよ? でもさ、あのドリルの音。耳にキュイーンって響くの。頭の奥まで突き抜ける感じで……ちょっと削られただけで涙が出そうになっちゃったんだよ!」

奈緒がそれを聞いて声を立てて笑った。「うわ、それ聞くだけで無理。わたし去年行ったけど、歯医者ってほんと拷問だよね。口開けたまま、声も出せなくて」

三人の会話に混じりながら、れいかはカレーのスプーンを持つ手を止めた。
――キュイーン。
その音が耳の奥でこだまする。まだ聞いていないはずの音なのに、記憶が呼び起こされ、鼓膜が震えるような錯覚を覚える。

「ほら、見てよ」
美咲が突然口を大きく開けて「アーン」と声を出す。奥歯の一角に、銀色の詰め物が光っていた。

「きゃー、見える見える!」と奈緒が身を乗り出し、「思ったより目立つね」と感想を言う。
れいかも笑顔を作って同調した。「うん……ほんとだね」

だが、心の奥では血の気が引いていく。
――これが、私にも入るのかもしれない。
――あの音を聞きながら、じっと耐えるしかないのかもしれない。

スプーンにすくったカレーを口に運ぶが、味はまるで感じない。喉を通る感触だけが生々しく残った。

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## 第二章 夜の不安

その夜。講義の復習を終え、ベッドに横たわっても眠れなかった。天井を見上げ、吐息だけが部屋に響く。

「……やっぱり気になる」

意を決して洗面台の前に立つ。蛍光灯の白い光が鏡に反射し、部屋の隅まで冷たく照らした。

大きく口を開ける。「……アーン」
鏡の奥に映る右下の奥歯。黒い影がぽっかりと広がり、暗闇の穴のように見える。

顔を横に傾け、口角を指で引き下げ、必死に角度を変えて覗き込む。見れば見るほど、その穴は深く大きく、歯の縁がざらついているのが分かる。

舌先で触れると、ザラザラと不快な感触。冷たい水を口に含むと、ビリッと鋭い痛みが走り、思わず「っ……!」と呻き声を漏らした。

「やばい……」
鏡越しに映る自分の顔が強張り、涙がにじんでいる。

――行かないと。でも、怖い。
幼稚園のときの記憶が甦る。診療台に押さえつけられ、泣き叫ぶ自分。白い光、金属の匂い、そして耳をつんざく「キュイーン」という音。

「……いやだ」
声にした瞬間、頬を涙が伝った。

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## 第三章 歯科医院の入口

数日後の午後。大学の講義を切り上げたれいかは、歯科医院の前に立っていた。

白いタイルの外壁、ガラス張りの入口。中には観葉植物と受付が見える。
だが扉を挟んでいても、「キュイーン」という音が漏れ聞こえる。

「……」
心臓が早鐘のように打ち、指先が冷たくなる。

ガラス扉の取っ手に触れると、手のひらが汗で滑った。何度も深呼吸を繰り返し、ようやく扉を押し開けた。

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## 第四章 待合室

自動ドアを抜けた瞬間、冷房の風が頬を撫でた。外の蒸した空気とはまるで違う、乾いた人工的な涼しさ。床はワックスで光り、靴底が「きゅっ」とかすかに鳴った。

受付の女性に診察券を渡すと、カタカタとキーボードを打つ音が響き、番号札が差し出された。紙を受け取る指先が湿っていて、少しふやけていた。

待合室は白を基調にした明るい空間。壁には花の写真、観葉植物の緑。だが空気にはかすかな薬品の匂いが混じり、外の世界とは違う緊張を孕んでいた。

ソファには三人の患者がいた。
母親にしがみついて泣いている小さな女の子。膝に大きなバッグを抱え、肩で息をしているOL風の女性。杖を足元に立てかけ、新聞を静かにめくる老人。

「いやだ、いやだぁ!」
女の子が声を張り上げると、診療室の奥から「キュイーン」と鋭い音が響いた。まるで返事のように。女の子はさらに母の服に顔を埋め、肩を震わせた。

――泣いてる。あの子、これから削られるんだ。

れいかの喉が渇き、唇が張り付いた。バッグを抱きしめ、膝の上に押し付ける。指先は震え、布地がわずかに「くしゃっ」と音を立てた。

壁の時計を見ると、秒針の音が妙に大きく耳に残った。まだ数分しか経っていないのに、心臓はもう限界のように早く打っていた。

「れいかさーん」
名前を呼ばれた瞬間、肩が大きく跳ねた。周囲の患者たちの視線が一斉に向くのを感じ、胸が締め付けられる。

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## 第五章 治療台の上

治療ユニットに腰掛けると、背もたれの革張りがひんやりと背中に密着した。緊張で強張った筋肉がその冷たさを拒むように跳ね、呼吸が浅くなる。革が汗でじっとりと肌に貼り付き、少し動いただけで「きゅっ」とかすれた音が鳴った。

両手を膝の上に置くと、指先は氷のように冷たいのに掌には汗が滲み、じわじわと布地に染み込んでいく。
顎は震え、口を開ける前から小刻みにかすかな音を立てていた。

視界に入るのは銀色に光る器具。探針の先は極細で、光を反射して冷たい光芒を放つ。ピンセットの先端はかすかに開いたまま静止し、まるで捕らえる瞬間を待つ昆虫の脚のようだった。
そして一番奥に吊り下げられたコントラハンドピース――ドリル。ホースの先で揺れるたび、れいかの心臓は自分の意思と関係なく跳ね、鼓動を速めていく。

「はい、それではお口の中見ていきますね。アーンしてください」
石川先生の声は落ち着いている。
だがその穏やかさが、逆に「これから避けられないことが始まる」という宣告のように聞こえた。

れいかは震える顎を必死に押さえ込み、唇を開いた。
「……アーン」
無影灯の光が一気に差し込み、口腔内を強引にさらけ出した。ライトの眩しさは瞼の裏まで貫き、閉じても開いても焼き付くような白さが残る。

ミラーが唇に触れた瞬間、冷たさに思わず全身が強張った。かすかな金属臭が鼻に届き、幼い日の記憶が鮮やかに甦る。診療台に押さえつけられ、泣き叫びながら無理やり口をこじ開けられたあの日の記憶。

「右下の奥歯ですね……C2、大きめです」
先生の言葉に、れいかの胸の奥がぎゅっと掴まれたように痛んだ。判決が読み上げられたような感覚だった。

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## 第六章 削られる瞬間

「麻酔はしないで削りますね。その方が治療後に違和感が残らないんですよ」
先生の説明は淡々としていた。

――麻酔なしで? 本当に?
脳裏で何度もその言葉が繰り返される。
「え……痛くないんですか?」
掠れた声が勝手に漏れる。

「大丈夫。少し響くかもしれませんが、もう少しですからね〜」
その柔らかな声が、今は逆に不安を煽った。

先生がペダルに足をかける。
次の瞬間、ドリルが甲高く鳴り始めた。

――キュイーン。

空気を切り裂くその音が耳の奥を震わせ、背筋を一気に冷やす。顎の震えが止まらない。無理に口を大きく開けて固定しようとするが、筋肉が勝手に痙攣し「カチカチ」と小さく音を立てた。

先端が歯に触れた瞬間、ジジジ……と細かい振動が骨に伝わる。

最初は「耐えられるかもしれない」と思った。
だがほんの数秒後――

ズキンッ!

「ひっ……!」
鋭い痛みが神経を突き抜け、目の奥まで響いた。背中が跳ね、革張りの治療台が「ぎゅっ」と悲鳴を上げる。

右手を持ち上げかけたが、途中で止める。
――やめてもらえない。
そう悟っていたから。

「はーい、痛くない〜痛くない〜」
助手の女性の声が遠くから届く。だが痛みは止まらず、冷や汗がこめかみを伝い落ちる。

さらにドリルが進む。
――キュイイイン。

「っ……あぁ……!」
頬が熱く紅潮し、涙が大粒となって零れ落ちた。視界は白い光と水滴でぐしゃぐしゃに歪む。

「もう少しですからね〜」
先生の声が響くたび、逆に「まだ続く」と告げられているようで胸が詰まる。

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第七章 削られる時間の中で

1分経過。
痛みは脈動となって鼓動と重なり、ズキンズキンと奥歯を突き刺す。肩が強張り、両手は太腿を掴んで爪が食い込んだ。

3分経過。
顎はもう限界まで開いているのに震え続け、口角が乾いてヒリヒリと裂けそうだ。唇の端から唾液が滲み出し、顎を伝ってエプロンへ滴った。

5分経過。
「はい、もう少し」
先生の言葉に、涙がまた溢れた。
呼吸は荒く、胸元の紙エプロンが上下して擦れる音が自分の耳にやけに大きく響いた。

7分経過。
バキュームの管が奥に差し込まれ、ゴォォと水を吸い込む音が響く。口腔内が引き攣れ、さらに顎が震えた。冷たい金属の先端が舌に触れ、「んっ……」と小さな呻きが漏れる。

10分経過。
痛みはピークに達し、視界は涙で霞み、ライトの輪が滲んで揺れる。
「んっ……っ、ひぃ……!」
嗚咽が抑えきれず、喉が震える。

だが先生の手は止まらない。
「はーい、もう少しですからね〜」
その声だけが遠くから一定のリズムで繰り返される。

れいかは目をぎゅっと瞑り、喉の奥まで見せるように必死でアーンし続けた。
顎は震え、全身が硬直していた。

第八章 治療直後の放心

「……はい、終わりましたよ」
ドリルの音が消えると、耳の奥には自分の鼓動だけが残った。

背もたれが電動でゆっくり起き上がる。革張りが汗に張り付き、離れるときに「ぺりっ」と小さな音を立てた。
れいかの体は力なく沈み込み、脚は自分のものではないように震えていた。

「うがいしましょう」
紙コップを受け取る指先が震え、水がこぼれそうになる。唇に縁を当ててそっと口に含む。
右下の奥歯に触れた瞬間、ビリッとしみた。
「っ……」小さく声が漏れる。だが先ほどの激痛を思えば、ただの余韻にすぎない。

吐き出した水には白い粉のような欠片が混ざっていた。それが自分の歯の一部であることを思うと、胸が締めつけられた。

「よく頑張りましたね」
先生の声。
れいかはティッシュで頬を拭いながら、ただ小さく頷くだけだった。

第九章 会計と待合室

治療を終えて再び待合室に戻ると、さっきよりも世界が遠くにあるように感じられた。耳の奥はまだ「キュイーン」の残響でじんじんしている。

受付のカウンターで領収書を受け取る。紙の感触はさらさらしているのに、手の平は汗で湿っていた。ボールペンで次回の予約が記入される「カリカリ」という音がやけに鮮明に響く。

背後のソファでは、OL風の女性が頬を押さえたまま俯き、老人が新聞を折り畳んでいた。空調の吹き出し口から風が降りてきて、観葉植物の葉がわずかに揺れた。

遠くの診療室から「キュイーン」と新しい音が鳴り、子供の短い泣き声が漏れる。
――私も、さっきまで……。
その事実が胸の奥でじわじわと広がり、胃の底が重くなった。

「お大事になさってください」
受付の女性の声に小さく会釈をして、扉へ向かう。

取っ手を握る手の平にはまだ汗が滲んでいて、ガラスに映る自分の頬が赤く火照っているのが見えた。

第十章 外気と帰路

外に出た瞬間、午後の陽射しと雑多な街の音が一斉に押し寄せてきた。
「はぁ……」
肺の奥まで空気を吸い込む。薬品の匂いが鼻から追い出され、代わりにアスファルトの熱気と車の排気、植え込みの草の匂いが混じった。

足取りはまだ重く、膝がわずかに震えていた。歩道を歩くと、靴底がアスファルトを叩く音がリズムを刻み、心臓の鼓動と重なった。

バス停に着くと、掲示板の時刻表の紙が日差しで少し黄ばんでいた。指で触れるとざらりとした感触。
バスが近づくとブレーキの金属音が「キーッ」と鳴り、れいかの背筋が反射的に震えた。
――あの音、ドリルに似てる。

車内に入り、硬いシートに腰を下ろす。背もたれの布地がざらりと肌に触れ、少し安心する。窓の外では街並みが流れ、信号の青と赤が順番に反射する。

口の中はまだじんわりとしみ、右の奥歯を避けるように舌が動いた。
――右は噛まない。ゆっくり、左で。
先生の言葉を繰り返すたび、ほんの少しずつ呼吸が落ち着いていった。

第十一章 帰宅

玄関のドアを開ける音が「ガチャリ」と響く。
「れいか?」
キッチンから母の声。鍋の蓋が持ち上がる「コトリ」という音。湯気とともに味噌汁の香りが漂ってきた。薬品の匂いをやわらかく上書きする。

「ただいま……」
靴を脱ぐと、床板のひんやりした感触が足の裏に伝わる。
「どうだった、歯医者」
母はエプロン姿で振り返る。

「……終わった。右下、大きかったみたい」
「痛かった?」
「……うん。麻酔、しなかったんだ。先生がその方がいいって」
母の眉がふわりと上がり、すぐに「がんばったね」と優しく言った。

椅子に腰掛けると、背もたれが木で固く、逆に安心感があった。
食卓に置かれた湯気の立つ味噌汁。レンゲで豆腐をすくい、そっと唇に触れさせる。熱にびくっとなるが、左に舌で送れば大丈夫だった。
「……食べられる」
小さく呟くと、母が安心したように微笑んだ。

第十二章 夜、鏡の前で

「……アーン」
鏡に向かって口を開く。黒い穴はなく、詰め物が光を反射している。

幻聴のように「キュイーン」が耳の奥に鳴り、肩が跳ねた。
――終わった。
唇で鏡に向かって呟く。

第十三章 翌朝の余韻

翌朝。右下の奥歯は、ただそこにあるだけ。
しみない。その事実が、こんなにも大きい。

鏡に向かってもう一度「アーン」。
詰め物は静かに光り、昨日より少し“自分の一部”に近づいていた。

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